みなさんは登山はお好きですか?
ある有名な登山家は登山をする理由を「そこに山があるからだ」と言ったそうです。
登山、山登りにはいろいろな魅力があると言われています。
山頂からの素晴らしい景色が見れる、よい運動になる、山頂で食べるものがおいしい、などなど。
また登る山も各地で有名なところがありますね。
筑波山、霧ヶ峰、赤城山、乗鞍岳、北岳(南アルプス)など、日本は有数の山々に囲まれています。
中でも富士山は日本の象徴ともいえる山ですね。
日本の最高峰である富士山は、桜や菊とともに日本を象徴するシンボルとして大切にされています。
また、富士山は「万葉集」「竹取物語」「冨嶽三十六景」など、さまざまな文学・芸術作品のモチーフとされてきました。
富士山のお膝元である静岡県と山梨県では、毎年2月23日を「富士山の日」と定めています。
今回は、その富士山の日のあれこれをご紹介したいと思います。
富士山の日とは
富士山の日とは、富士山の美しい自然・景観および富士山に関する歴史・文化に思いを馳せ、後世へ伝えるべく静岡県と山梨県が共同で制定した日です。
「2(ふ)2(じ)3(さん)」または「2(ふ)2(じ)3(み)(富士見)」の語呂合わせから、毎年2月23日が富士山の日となっています。
当日は、各地で富士山にまつわるさまざまなイベントやシンポジウムが開催され、静岡県内の公立高校および一部の公立小中学校は休校となるところもあります。
期間はいつまで?
富士山の日は、毎年2月23日になります。
2023年は2月23日(木)になります。もともとは平日でしたが、2020年(令和2年)から2月23日が天皇誕生日になったため、国民の祝日となりました。
名前の由来は?
富士山の日が始まったのは、平成に入ってからです。
1998年(平成10年)に静岡県と山梨県が共同で、富士山憲章を制定した後に富士山の日が制定されました。
後世に富士山を継いでいくため、静岡県と山梨県共同でとり決めました。
1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。
※静岡県・山梨県公式サイトより参照
そして、富士山を継いでいくだけでなく、多くの人に富士山について関心をもってほしいことから始まりました。
もっと日本中で富士山について知ってもらうため、富士山憲章理念に基づいた富士山の日が制定されました。
最初に富士山の日を制定したのは、静岡県で、2009年(平成21年)12月25日に静岡条例と富士山の日を制定しました。
次いで、山梨県が2011年(平成23年)12月22日に山梨県条例として富士山の日を制定しました。
先に制定したのは静岡県となりますが、静岡県と山梨県は協力して富士山について広める活動をしています。
富士山の日のイベント
国民共有の資産として富士山の重要性を再認識すると同時に、観光客が減る2月にイベントを開催し観光産業を活性化させることも、制定の大きな目的です。
両県内の多くの施設では、富士山の日を記念して施設無料開放や各種割引・プレゼント進呈などのサービスを実施しています。
地元住民にとっての富士山は生活の一部であり、身近すぎるがゆえに改めて考える機会がないという人も少なくありません。
そうした地元住民にとっても、富士山の日は富士山についての知識と関心を一層深める機会となっています。
あちこちでイベントがありますので、いくつかご紹介しておきます。*過去に開催されたものになります。
- あさぎりフードパーク
- 河口湖冬花火
- 富士山の日すそのんバースデー・ウィーク2022
- 富士山静岡空港冬まつり
- 富士山子供の国 2021富士山の日イベント
富士山の日 まとめ
いかがでしたか?
富士山の日は、富士山の美しい自然と富士山から生まれたさまざまな文化に思いを馳せ次世代へ伝えることを目指す日です。
さまざまな遊びを通じて子どもと一緒に富士山の日を楽しむことで、子どもたちが日本文化に親しむきっかけ作りになるのではないでしょうか?
最後に、富士山についてもまとめておきます。
富士山は、日本三名山(三霊山)、日本百名山、日本の地質百選に選定されています。
また、1936年(昭和11年)には富士箱根伊豆国立公園に指定されています。
その後、1952年(昭和27年)に特別名勝、2011年(平成23年)に史跡、
さらに2013年(平成25年)6月22日には関連する文化財群とともに「富士山:信仰の対象と芸術の源泉」の名称でユネスコの世界文化遺産に登録されました。
日本の文化遺産としては13件目となります。