みなさんは毎年潮干狩りにいきますでしょうか?
子供のころ夢中で砂浜を掘り見つけた時の喜びが忘れられません。
そのあと味噌汁などにしていただくのもとてもおいしいですね。
今回はそんな潮干狩りについてご紹介いたします。
潮干狩りの季節は?
潮干狩りのシーズンは、ずばり3月から6月にかけて
一般的には気温や休日との兼ね合いも考えて、GWごろが一番人気のある時期です。
春〜初夏がよい理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、主な収穫物であるアサリが旬をむかえること。
アサリは、地域にもよるのですが、多くは春と秋の2回産卵します。
水温が15〜24℃のころに成長が促進され、産卵も活発になります。
産卵の前は身が太り、食べごろになります。春は1回目の旬というわけです。
2つめの理由は潮の干満。
干潮・満潮は月の引力が引き起こすことはよく知られていますが、春は一年のうちで最も「昼間に潮が引く(潮位が低くなる)」季節なのです。
アサリは一度着底すると、ほとんど動かずに一生を過ごすため、普段海水に浸かっていない場所にはアサリはいません。潮干狩りは当然、潮が引いて底が露出したところを探ります。
潮の干満は、約29. 5日ごとに大潮〜小潮が発生しますが、さらに季節によっても変化します。
水温による海水体積の変化や、大気圧による海面への圧力などにより、夏〜秋は潮位が高く、冬〜春は潮位が低くなりやすいのです。
冬は「夜の干潮時」に大きく潮が引き、春は「昼の干潮時」に大きく潮が引くことがデータから明らかになっています。
つまり春の大潮は、最も潮干狩りに適した時期なのです。
当日の服装
まず、日差しの強い海辺では、帽子は必須アイテムです。
潮干狩りに夢中になっていると、日焼けに気づかず、熱中症になってしまうこともあります。
通気性が良い、ツバが広めのひも付き麦わら帽子なら、風が強い浜辺でもしっかり紫外線をガードしてくれます。
帽子でカバーできない首周りなどは、フードやタオルを巻いて、直射日光を浴びないようにすると安心ですよ。
日焼け対策としてだけでなく、春先は風が吹いて肌寒く感じることもあるので、長袖スタイルの服装がおすすめです。
ぬれてもいいように、ラッシュガードがあると便利ですね。
特に小さい子供さんはぬれるだけでなく、泥で汚すことも考えて、水着やカッパなどを着せておき、潮干狩り後は着替えるのがいいでしょう。
また、迷子対策として、派手な蛍光色などの着用もおススメですよ。
動きやすい半ズボンもいいのですが、日焼けや寒さ対策として、大人も子供も長ズボンスタイルの服装がおすすめです。
伸縮性の高いジャージ素材なら、まくれるので便利。
しゃがんだ姿勢での作業が続くので、女性の場合は、また上が浅いものやタイトなデザインは避けたほうが無難です。
潮干狩りといえば長靴が定番の服装という方も多いですが、ぬかるんで歩きにくかったり、かがむのが大変だったりするため、裸足派という方も多いようです。
ただ、それでは貝や石でケガをする恐れもあるので、おすすめは靴下2枚重ね。
歩きやすいので、古くなった靴下を持参するといいでしょう。
子供さんは長靴にすぐ水が入ってぬぎたがるので、汚れてもいいクツをはかせて、泥で遊ばせるのもおススメです。
素手で潮干狩りをしている方もいますが、使い慣れないクマデで、ケガをすることも少なくありません。
軍手だけでもいいですが、ゴム手袋を重ねて作業するのがおススメです。
女性の場合、爪に砂が詰まってしまったり、海辺での日焼けが気になるので、手元の服装対策は万全にしておくと安心です。子供用の軍手やゴム手袋なども販売しているので、ケガ予防に準備しておくといいでしょう。
潮干狩りの持ち物や事前準備
~潮干狩りに必須の道具9選~
一般的に潮干狩りに必須と思われるアイテムの紹介です。
基本的に安価な物で、潮干狩りシーズンならホームセンターや、100円ショップでも揃えられます。
【熊手】
手でも掘れますが、熊手を使うのが基本です。
場所によっては固い砂地や、貝殻が多いところもあるので、持って行きましょう。
最近では100円ショップでも手に入りますが、クオリティはやはりよくありません。
柄が抜けたりするので、100均で購入する場合は予備の購入をオススメします。
管理されている有料潮干狩り場ではレンタルもありますので、たまに行くくらいならレンタルで良いかもしれません。
【ザルや網】
採った貝を一時的に入れておく物です。
大人1人につき1個あったほうが効率的でしょう。
よく見かけるのはザルや小さなバケツです。
たまねぎが入ったネットなんかが代用できますが、強度の面で不安なので、大量に採る方は丈夫な物を選択しましょう。
意外とオススメなのが目が荒い洗濯用のネットです。
丈夫で破れることはなく、これに入れておくと採った後が楽です。
※目が細かいネットは砂が抜けないので不向きです。
チャックを閉めれば完全に落ちないので、砂抜きの水の入れ替えや、貝をこすり荒いするのも楽ちんです!
有料潮干狩り場ではもらえるところもあります。
【バケツ】
採った貝を入れておくのに使います。
バケツを選ぶ際の注意点としては、透明ではなく色付きの物で、フタ付きだと尚良いです。
また、水を入れて持ち歩くので強度も重要です。
フタ付きが良い理由ですが、あさりは暗くしてあげたほうが顔を出して潮を吹くので、砂も抜けやすくなります。
色がついた蓋付きバケツなら中が暗くなるので、潮干狩り中から効率的に砂抜きが行えます。
また、帰りの車で水を入れたバケツを運ぶ際にもフタ付きのほうが水漏れの心配が少ないです。
【手袋】
手を保護するためにあったほうが良いです。
- 指先の荒れ
- 爪の間への汚れ混入
- 爪の割れ
- 怪我
手袋を使用することで上記のようなことを防げます。
特に効率を求める人は熊手ではなく、手掘りもすると思います。
素手で手掘りをすると間違いなく指先が痛みますので、手袋は必須です。
手掘りしない人はビニール手袋で十分ですが、手掘りをする人は破れにくい加工がされた薄手の作業用手袋がオススメです。
このような手袋でも手掘りを1時間も続ければ指先が破れてきます。
そのくらい手掘りは手にダメージを与えますので、手袋は必須です。
【大きめのゴミ袋】
砂まみれの道具を入れたり、濡れた服を入れたり何かと重宝します。
車で水の入ったバケツを持ち帰るようなら、車に海水が溢れるのを防止する為にも使えます。
【着替え】
濡れる予定は無いから不要と考える人もいますが、大人も子供も必須です。
砂地に足を取られて転んだりすることもありますし、潮干狩りに熱中するあまり、水深が深い場所に行き濡れてる人を良く見ます。
水が深い場所は人も少ないこともあり、いっぱい採れそうな気がするんですよね。
実際にたくさん貝がいて楽しくなってくると、濡れることなど気にせず採りたくなるので、着替えは必ず持って行くようにしましょう。
【タオル】
水辺での作業なのでタオルは必須です。数枚持って行くようにしましょう。
小さいタオルと首に巻いておくと日焼け防止に良いです。
【帽子】
日差しが強い日はもちろんのこと、曇の日でも紫外線はそそがれています。
潮干狩りをする時間帯は日が真上から差してくるので、帽子は必ずかぶりましょう。
海辺は風が強いこともあるので、あご紐は必須です。
【日焼け止め】
普段外で仕事している人以外は長時間外にいるので、必ず塗りましょう。
上からだけでなく、海からの照り返しもあります。
手足、顔はもちろんのこと、首筋に塗ることをお忘れないように。また途中に休憩をはさんだ時にしっかりと塗りなおしましょう。
潮干狩りの楽しみ方
潮干狩りはシーズン中ならいつでもできるというわけではありません。
「日取り」と「時間帯」を気にしなければなりません。
潮の満ち引きは日によって異なり、 潮干狩りとして最適なタイミングは「大潮」の日の「干潮」時で、干潮の1~2時間前がおススメです。
潮が引いている時は地形の把握がしやすく、アサリのいるポイントを見つけやすいからです。
大潮がいつか、干潮になるのは何時頃か、というのは「潮見表」で見ることができます。
地域や海によっても異なりますので、潮干狩りに行く予定の場所の潮の状況を事前に把握してスケジュールを組みましょう。
せっかく、潮干狩りに行っても全然貝が獲れずに終わってしまうのは非常に残念です。
そのため、失敗しないためのコツを知って、より一層潮干狩りを充実させ楽しんでください。
ここでは主にアサリの獲り方のコツをご紹介いたします。
アサリは群れる
アサリは群生する性質をもっています。
そのため、沢山獲れている人の近くには他にも多くのアサリが潜んでいる可能性が高く、そういったポイントを狙うことで大量のチャンスを得られます。
もちろん誰もいない穴場を狙うのも悪くないですが、初心者は穴場よりもメジャーどころを狙った方が確実です。
岩の下を狙う
これはアサリに限らず他の貝にも共通することですが、貝は岩の下に身を潜める傾向にあります。
岩場を狙って、岩をひっくり返して熊手で掘り返すと、そこから貝が出てくるかもしれません。
砂の盛り上がりに注目
浜辺をよく見てみると、砂が少し盛り上がっているところがあります。
そこが、まさに潮干狩りのベストスポットです。
この盛り上がっている部分の波側に貝がいる可能性が非常に高く、掘り返してみる価値大です。
熊手は深く入れる
アサリやハマグリは、砂の奥深くに潜り込んでいます。
そのため、熊手で掘り返す時には深く入れて豪快に掘り返しましょう。
逆に浅くチマチマと掘っていると、ヒットしないばかりか、仮にヒットしても熊手の先端が当たって貝を傷つけてしまう恐れがあります。
収穫するのは手が良い
熊手で掘り返して貝が出てきたら、素手で優しく掬い上げましょう。
スコップで救うと貝殻を傷つけてしまうことがあるので、素手が一番です。
潮干狩り まとめ
準備を進めると、どんどん楽しみになってきてウキウキ気分が止まらなくなりますね。
自分で一生懸命に採った貝を食べると、一層おいしく感じます。
できるなら採れたてをいただくのもひとつです。
荷物が増えてしまいますがバーベキューセットを持参するのもいいですね。
次の時期にはぜひ恋人同士やご家族で潮干狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。