みなさんは、博多どんたくをご存じでしょうか。
福岡県民なら参加必須と言われる、福岡県を代表するお祭りです。
大規模なお祭りですので一度はお聞きになったことがあるかと思います。
ただ「お祭りがすごいということは聞いたことがあるけど、細かいことはわからない」といった方が多いのではないでしょうか。
今回はそんな博多どんたくをご紹介したいと思います。
博多どんたくって
毎年ゴールデンウィーク期間の5月3日〜4日に開催される「福岡市民の祭り 博多どんたく港まつり」は、動員数が200万人を超える国内最大級の祭りです。
そもそもの起源は、800年を越える伝統を有する「博多松囃子(はかたまつばやし)」。
明治5年(1872年)、博多松囃子は中止させられることになりましたが、その後、明治12年(1879年)に再開され、「博多どんたく」と呼ばれるようになりました。
博多どんたくは、市内に30カ所以上に設置された舞台などで行われる演目や、「どんたく隊」による大規模なパレードがメインイベントです。
期間中は街全体がお祭りムードに包まれます。
名前の由来は?
「どんたく」とは、オランダ語で「日曜日」や「休日」を意味する「Zondag(ゾンターク)」が語源とされています。
明治初期、政府公認の祝日を祝い、「松囃子」や「通りもん」による行事を行った事から「どんたく」と呼ぶようになったと考えられています。
一般的によく使われる「土曜日」や「半日休み」を意味する「半ドン」という言葉も、「半分ドンタク」という言葉が短くなったものです。
開催してる期間は?
毎年ゴールデンウィーク中の5月3日・4日です。
どんたく隊約650団体・出場者約3万3千人・見物客200万人を迎える、日本で一番のお祭りです。
実は、5月2日に前夜祭も行われています。
前夜祭は、その年の博多どんたくの開催を祝う、振興会役員・招待ゲスト・どんたく隊・芸能人・来場した市民によるイベントです。
場所は、演舞台の筆頭会場の一つとなる「お祭り本舞台」で開催されます。前夜祭の参加には、無料で配布される整理券が必要になります。
参加したい場合は、配布場所で受け取りましょう。
当日の楽しみ方
2022年の博多どんたくは、飛び込み参加禁止や一般観覧の自粛を推奨するなど、規模を縮小して開催されました。
地元の伝統行事を守ることを主体として、博多松囃子やにしてつ花自動車、パレードなどが実施されました。
2022年の博多どんたくイベント内容
- 博多松囃子
- 前夜祭
- 式典
- どんたく広場パレード
- 演舞台
- にしてつ花自動車
- 総踊り
- マーチングフェスティバル
- 博多駅前どんたくストリート
- どんたく博多デー
- 若者ひろば
- 巡視船「やしま」一般公開
博多どんたくのスケジュールやイベント内容は、毎年変更になります。
会場が各地にあり、イベント内容も盛りだくさんなので、情報を集めて計画的に動くのが博多どんたくを満喫するコツです。
博多どんたくのパレードは、松囃子やどんたく隊など様々なグループや、にしてつ花自動車などが盛り上げます。
音楽隊や踊りやブラスバンドなどが、松囃子の後ろに通りもんと呼ばれる行列で続きます。パレードの行列通りもんは、例年は誰でも参加できますが、2022年は事前に申し込んだ団体のみでした。
例年の参加者は、約3万3千人となり、参加団体も約650団体と大規模です。
観覧の見物客が約200万人となり、国内最大級のお祭りです。
演舞台では、毎年どんたく隊の歌や踊りに加えてゲスト有名人のコンサートやショーなど、楽しい企画が実施されます。中でも「お祭り本舞台」と「博多駅本舞台」は、有名人の登場確率が高いので要チェックです。
2022年の本舞台・演舞台の開催場所は15か所でした。
例年は30か所以上で開催されており、開催期間の2日間ですべての会場を回るには、事前の下調べと計画が必要です。
にしてつ花自動車は、博多どんたくの開催期間中に、博多駅から大濠公園までどんたく広場を運行するバスです。
なんといっても色とりどりな装飾が特徴で、人気キャラクターや造花で鮮やかに彩られており目を引きます。
にしてつ花自動車は、路面電車に装飾を施した「花電車」が元になっています。
花自動車は、1台に1000球のLEDが付いており、専用の発電機が搭載されています。
例年は、花自動車4台で運行していますが、2022年は2台の運行でした。
コロナの終息を願った「ももたろう」と福岡を盛り上げる「ホークス&アビスパ」の装飾で運行されました。
にしてつ花自動車の運行状況は、にしてつ花自動車ナビでパソコンやスマートホンから確認できます。
総踊りは、最終日の夕方に、博多どんたくのフィナーレで実施される催しです。
2022年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、飛び入り参加はできませんでした。
例年は、見学者も総踊りに飛び入り参加して、一緒に踊って博多どんたくのフィナーレを盛り上げます。
しゃもじを叩きながらの参加は、博多どんたくとの一体感を味わえて、他にはない興奮を味わえます。
2022年の総踊りは、福岡市役所西側ふれあい広場に設置される、お祭り本舞台のみでの限定開催でした。
博多どんたく まとめ
日本で一番のお祭りとあって、規模も参加人数も大変なものです。
現在コロナも収束傾向にありますが、2023年はどういった形で開催されるのか楽しみです。
ぜひコロナ以前の形での開催が期待されます。
これだけのお祭りですから、生涯に一度は参加してみたいものです。
今度のゴールデンウィークはみんなで九州へ旅行し、博多どんたくを楽しんでみるのはいかがでしょうか。