春先になるとイースターという言葉を耳にすることが多くなります。
クリスマスや、ハロウィンに続き、日本でも定着しつつあり、テーマパークやショッピングモールなどでもイースターのイベントが開催されています。
自宅でイースターパーティーを開く方もいて、インスタやTwitterでもイースターについて目にする機会が増えています。
認知度があがりつつあるイースターですが、名前は聞いたことがあるけれど内容までは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、イースターとは何か、イースターの時期、その由来や過ごし方を解説します。
イースターで食べるごちそうやスイーツなども紹介するのでお楽しみに!
イースターとは?
イースターとは、キリスト教の祝日で「復活祭」のことです。
キリスト教の多くの宗派では、十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストが3日目に復活した奇跡を記念する祝祭で、キリスト教においてはキリストの誕生を祝うクリスマス「降誕祭」よりも重要なお祝い事です。
イースターといえば、イースターエッグやイースターバニーが有名ですね。
卵は新しい命が生まれてくるところから生命や復活の象徴、うさぎはたくさん子どもを産むため繁栄や豊穣の象徴とされています。
卵もうさぎもおめでたい存在で、イースターバニーはイースターエッグを運んでくるといわれています。
イースターの時期はいつ?
2023年のイースターは4月9日です。
イースターは、「春分の日以降、最初の満月の日の次にくる日曜日」と定められています。
満月が日曜日の場合は、その次の日曜日になります。
来年以降のイースターは次のようになっています。
2023年4月9日
2024年3月31日
2025年4月20日
2026年4月5日
この日付は、3月22日〜4月25日の間で年によって変わります。
クリスマスやハロウィンのように毎年日付が決まっている訳ではないのです。
太陽と月の周期は異なりますから、毎年ズレが生じるのは仕方ないですね。
イースターでの過ごし方や食べ物
イースターの過ごし方は前後5日間に渡り関連する祝祭が続き、過ごし方も異なります。
それぞれの日に様々な呼び名があって、地域や宗派によって異なる場合もありますが、代表的なものを紹介します。
イースターの過ごし方
■イースター3日前の木曜日:ホーリーサーズデー(聖木曜日)
最後の晩餐の日を記念する日です。
キリストが弟子たちの足を洗ったという逸話から教会では礼典が行われ、「洗足木曜日」と呼ばれることもありますが、この日はまだ休暇にはなりません。
■イースター2日前の金曜日:グッドフライデー(聖金曜日)
キリストが十字架にかけられ処刑された日です。
血を流すことを避けるという理由から、この日に肉を食べない習慣もあります。
聖金曜日、受難日、苦難日とも呼ばれ、人々はつつましく過ごします。
イースター休暇がスタートする日でもあります。
■イースター前日の土曜日:ホーリーサタデー、ブラックサタデー(復活徹夜祭)
十字架に架けられたキリストの受難と復活をしのび、喪に服す日です
土曜日の習慣は宗派によって異なり、死を悼んでしめやかに過ごす場合もあれば、逆にその死を称え復活を前倒しで祝ったりと様々です。
■イースター当日の日曜日:イースターサンデー
イースター休暇中で最も重要な日です。
教会では特別なミサが行われ、毎年教皇から復活祭のメッセージが発表されます。
街中では多くのイベントが開催され、子どもたちはイースター・エッグハントで遊ぶのを楽しみにしています。
■イースター翌日の月曜日:イースターマンデー
この日はイースター休暇の最終日で家族や友達と過ごす日です。
イースター当日同様、多くの国や地域でイベントが行われます。
イースターの食べ物
続いて、イースターの食べ物を紹介します。
イースターでは卵や肉を使った料理が定番です。
先述のように、宗派によってはイースター前に断食などをする場合があり、イースター当日には肉や卵を解禁します。
卵はキリスト復活のシンボルとされ、イースターの食事として取り入れられています。
キリストは「神の子羊」と表現されることから、キリストの象徴としてラム肉が使われます。
ラム肉を香ばしく焼いたローストラムはイースター料理の定番です。
肉料理のおすすめはグレイズドハムです。
塊のハムにジャムやはちみつを塗ってオーブンで焼くだけ。切り分けた後、ソースをかけていただきます。
甘味と塩味のバランスが良く、見た目もとても豪華になります。
卵料理の中ではデビルエッグが有名です。
ゆで卵を半分に切って黄身をとりだし、好みの味付けをして白身に詰めなおすだけの簡単料理です。
マヨネーズやピクルスが定番ですが、ワサビなどを混ぜて大人向けの和風にして、キャビアやイクラをのせるのもおすすめです。
その他、レーズンやハム、コーンなど色々なアレンジも楽しめます。
ゆで卵をひき肉で包んで焼く、スコッチエッグやミートローフもボリュームがあってメインの一品になりますね。
卵をたっぷりつかったパンケーキはイースターのスイーツの代表格です。
耳の部分を細長く焼いて、うさぎの形にすると子どもたちも喜びます。
うさぎにちなんで、人参をすりおろして焼くキャロットケーキもおすすめです。
カップケーキにして、チョコレートやクッキーやマジパンで、うさぎの耳や人参をかたどった飾り付けをするととてもかわいくなりますよ。
イースターならではの楽しみ方
イースターのあいさつは、ハッピー・イースター!(復活祭おめでとう)です。
カードを送りあったり、家族や仲間で集まって美味しい料理を囲んで楽しく過ごします。
子どもたちは、イースター・エッグハントやエッグアンドスプーンレースなどの遊びを楽しみにしています。
エッグハントは、カラフルに色を塗った卵を庭などに隠しておき、誰が一番多く集められるかを競う宝探しのような遊びです。
エッグアンドスプーンレースは、卵をスプーンに乗せてゴールまで競争するゲームです。
小さなお子さんでも楽しめますし、大人も意外に盛り上がりますよ。
イースター まとめ
春のイベントとして日本にも定着しつつあるイースターについて紹介しました。
家族や友人など気の合う仲間で、美味しい料理を囲んで楽しく過ごしましょう。
イースターが近づくと、おもちゃの卵が店頭に並びます。無地のものから色付けされているものまでさまざまです。
それを利用して子どもとエッグハントを楽しむのも良いですね。
そのほかにも、うさぎやひよこのイラストのついたカードやマスキングテープなども出回りますし、かわいい置物もあります。
身近なところから、海外の文化や考え方に触れる良い機会になるのではないでしょうか。