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憲法記念日って何?名前の由来や文化の日との違いって一体なんなの?1日の過ごし方なども紹介

祝日は多数ありますが、憲法記念日はご存じですよね。

憲法と聞くとすごく堅苦しいイメージが湧いてしまい、なんだかよくわからないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、連休はどんな過ごし方をしようかと考えてしまい、一つ一つの祝日の意味を考えることは少ないかもしれません。

今回は、そんな憲法記念日をご紹介したいと思います。

 

 

憲法記念日って何?

 

憲法記念日は、「日本国憲法が施行された日」を記念するものです。

実際に施行されたのは1947年5月3日で、その翌年には祝日法により、国民の休日となりました。

現在ではゴールデンウイーク中の祝日の1つとして親しまれています。

 

国民の祝日は、よりよい社会を目指し、国民みんなで祝ったり感謝したりする日です。

年間に16日あり、それぞれに意味があります。

日本国憲法は、多くの犠牲者を出した第二次世界大戦の経験を生かし、平和な国を目指して制定されました。

 

その憲法の施行を記念して制定された祝日が、憲法記念日です。

「国のさらなる成長を期待する」という思いも込められています。

 

日本国憲法は「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」という三原則に則った憲法です。

18歳以上のすべての国民が選挙権を持ち政治に対して意見を示せること、国民だれもが人間らしく生きる権利があること、過去の戦争で多くの尊い命を失った経験から悲惨な戦争を二度と繰り返さないという強い決意があること。

これら3つが柱となった日本国憲法は国民の基本的なルールとして根付いています。

 

 

名前の由来は?

 

現在の日本国憲法は1946年(昭和21年)11月3日に交付され、1947年(昭和22年)5月3日から施行されました。

ここで一つ疑問がでます。なぜ交付された日が「憲法記念日」にはならなかったのでしょうか?

 

もともと日本国憲法が公布された11月3日は明治天皇の誕生日で、明治天皇が崩御された後は「明治節」という名前の祝日として残されていました。

しかし戦後、天皇と国民の繋がりを希薄にさせようとするGHQの意向で「明治節」が廃止された経緯があります。

そのため憲法記念日についても、憲法の交付日であった11月3日にするという案にGHQが強く反対したそうです。

その結果、憲法が施行された日である5月3日を「憲法記念日」の祝日にすることが決まったのです。

 

 

文化の日との違いは?

 

文化の日には「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意味があります。

文化の日は日本国憲法が公布された日と同じ日付であるため、新しい憲法の精神に基づいて自由と平和を大切にするという意味が込められているのですね。

 

また、戦後に目覚ましい発展を遂げた日本の文化を、さらに推し進めていこうといった力強さを感じられる祝日とも言えるでしょう。

この日に合わせて高校や大学などでは、学園祭や文化祭を開催することも多くあります。

科学や芸術など文化の分野で活躍した人に贈られる文化勲章もこの日に授与されます。

 

文化の日はもともと明治天皇の誕生日で、1873年から1911年まで11月3日は「天長節」という国民の祝日でした。

明治天皇の崩御後は、天皇の功績を称え「明治節」という祝日として受け継がれましたが、1946年に日本国憲法が公布されたことにより11月3日が文化の日となりました。

つまり、憲法記念日は日本国憲法の施行日を記念した祝日、文化の日は日本国憲法の公布日を記念した祝日という違いがあります。

 

 

当日の過ごし方

 

ゴールデンウィーク中の他の祝日と同じで、特にこれといった決まりごとはありません。

そこで、おススメなのは憲法が基本的なルールという意味合いから、ご家庭それぞれのルール作りをする日にしてみるというのはいかがでしょうか。

 

例えば、子供のお手伝いルールを作ったり、お手伝い内容を見直したりするのによい機会だと思います。親が勝手に決めるのではなく、子供と話し合って決めると「民主主義」的な雰囲気を味わえると思います。

 

また、学校のルールや校則にはどのようなものがあるのか、振り返ってみるのも良いでしょう。

特に中学生、高校生になると、「なぜこの校則が必要なのか?」と疑問や不満に思うことがあるでしょう。

親子で確認して校則の意義を話し合ってみると、納得いくこといかないことが見えてくると思います。

納得がいかなければ、先生や学校に伝えることで、改善する方向へ導けるかもしれません。

「既存のルールは変えられる」ということを、子供たちに教えてあげられることのひとつだと思います。

このような形で憲法記念日を感じてみるのもいいかもしれません。

 

 

憲法記念日 まとめ

 

憲法と聞くと、とても大きなことで 馴染みがなく私たちには関係のないことのように思う人もいるかもしれません。

しかしそれは間違いで、今私たちが生活するすべての基盤になっているものであり、とても重要なものです。

だからこそ、次の憲法記念日には「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」という三原則を振り返って、家族で話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

 

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